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2023年5月12日プレスリリース発布:2023年7月1日より1株→25株へと株式分割
株式分割の目的:2024年から新しいNISA制度が導入されることも踏まえ、株式分割を行い、投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資しやすい環境を整え、当社グループの持続的な成長に共感していただける投資家層を幅広い世代において拡大するとのこと。
この記事を読んでいただければいかのことがわかると思います。
・NTTが2023年7月1日株式分割1→25
・現状の推移のままでいけば1株164円とかなり手を出しやすくなる
・2023年3月31日基準日の株主優待は変更なし
・2024年3月31日基準日の株主優待も変更なし
・NTT株は3分の1が国が保有している政府保有株式である
・株主優待は毎年もらえない
・配当利回りは3%程度
NTT株式分割により2023年7月1日より1株→25株へ
2023年5月12日プレスリリース発布:2023年7月1日より1株→25株へと株式分割
例:100株保有していた方は2023年7月1日に保有株数は2,500株となり、株価は25分の1となります。
2023年5月12日現在の株価が1株4,108円ですから、25分割した場合は1株164円で購入することが可能となります。単元株(100株)では16,400円とかなり手を出しやすくなります。
2023年3月31日現在の株主人数ですが、単元未満株しか保有していない層が一定程度いることについても株式分割に影響したのかもしれません。 (100株以上保有株主:712,180人、100株未満(単元未満)株主:206,678人)
また、社長「かなり年齢層が高い」と発言しており、株主の高齢化を抑えたいという狙いもあるかもしれません。
2023年7月1日の株主分割以降の株主優待について
株式分割後の株主優待はどうなるか気になりますね。
結論からいうと、2024年3月31日基準日の株主優待も、株式分割前と同じ「2年以上3年未満:1,500ポイント、5年以上6年未満:3,000ポイント」です。
改悪がなかったため、1単元(100株)16,400円※で株主優待をもらった場合、1,500ポイントでは還元率が9%、3,000ポイントでは還元率が18%とかなり株主還元は高くなりました。
※2023年5月12日終値現在の1株4,108円から株価が変わらなかったと仮定した場合の25分割した1株164円で算出してます。
NTTの株は財務大臣が保有
NTTは政府保有株式
大株主は財務大臣と記載があるように、国が一定数保有しております。
財務省のホームページには、NTT以外にも保有している株を掲載してます。
NTT法により国が3分の1以上を保有
NTT法といって、3分の1以上の株式を国がご保有することとしております。
以下原文抜粋
政府は、常時、会社の発行済株式の総数の三分の一以上に当たる株式を保有していなければならない。
政府保有株式であるためある程度安定感がある
国が3分の1を保有しているのは短期的ではなく長期的であるため市場での値動きが他と比べると落ち着いている。配当金性向が高い傾向にある。などの特徴があると考えております。
株主優待利回りは5%程度
株主優待はdポイントが進呈されるが毎年進呈されるというわけではありません
NTTの株主優待制度は2020年3月末より株主優待をスタートしました。
100株以上保有で保有年数に応じて以下のようにdポイントがもらえます
基準日2023年3月31日
・2年以上3年未満(株主名簿登録日が2020年4月1日~2021年3月31日に該当する株主):1,500ポイント
・5年以上6年未満(株主名簿登録日が2017年4月1日~2018年3月31日に該当する株主):3,000ポイント
上記の通り、毎年進呈されるというわけではありません。1、2、4、5年目と7年目以降はもらえないという特殊な制度になってます。
株主優待の内容はおそらく、中期ホルダーは長期ホルダーになるという仮説のもと、中期ホルダーだけをターゲットにした複雑な制度になったんだと思われます。なぜこのような内容になったかは公式の回答は以下に記載があります。
「dポイント進呈施策を含め今後の株主還元施策については、引き続き株主の皆さまからのご意見を賜りながら、どのようにしていくべきかを考えていきたいと思っております。」と記載がある通り、今後株主優待の内容が変更になる可能性は十分にあります。
「同一の株主番号」で得られる最大のポイント数は4,500ポイントですがリセットすることが可能
保有期間は「基準日において、同一の株主番号で株主名簿に連続して記載された期間」と定義されており、以下のような場合は株主番号が変更になり保有期間がリセットされます。
- 一度売却した後に再度購入した場合、売却以前の保有期間は本進呈対象の保有期間に含まれません
(売却前と株主番号が変更となり、同一株主番号で連続して株主名簿に登録されないため) - 相続で受け取った場合、相続される前の保有期間は本進呈対象の保有期間に含まれません
(相続の際に株主番号が変更となり、同一株主番号で連続して株主名簿に登録されないため) - 貸株の利用や預入証券会社を変更し、株主番号が変更となった場合、株主番号変更前の保有期間は保有期間には含まれません
株主番号がリセットされることを逆手にとり、株主優待だけの還元率を最大に高めることも可能です。もし、手間をおしまず株主優待の還元率を最大に高めたいと狙っている場合は、以下のルートが最適解だと思いますが、株式分割もあったため、今後株主優待の内容も変更がある可能性は十分にありますのであくまで参考までに。
1年目:1株のみ購入し株主名簿登録(株主優待なし)
2年目:(株主優待なし)
3年目:基準日直前に100株まで買い増し1,500ポイント
4年目:99株を売却(株主優待なし)
5年目:(株主優待なし)
6年目:基準日直前に100株まで買い増し3,000ポイント
7年目(2回目の1年目):100株すべて売却し株主名簿から削除。1年目に戻る
当初単元未満株(100株未満)であっても、基準日に単元株(100株)であれば株主優待の対象になることは公式に記載があります。
株主優待の利回りは5.8%程度
株主優待利回りは2024年5月23日終値153円をもとに算出すると、100株保有の場合単年で3年目は9.8%、6年目は19.6%となります。
もらえる年ともらえない年があるため一概には言えませんが、5年間で4,500ポイントもらえるため、1年間で900ポイントもらえると仮定し算出すると株主優待の利回りは5.8%程度となります。
6年目以降は株主優待がもらえませんので保有し続けると利回りがわるくなっていきますので、一度すべて売却し買い直しをするのが良いのではないかと思います。
配当利回りは2.9%
2024年5月23日時点の株価153円に対し、配当金は2024年度3月期は年間5.2円の配当予想をしているため配当利回りは3.3%となります。