現役銀行員が実際に申請する年末調整の控除一覧!

ポイ活

10月に入りまた年末調整の季節がやってきましたね。
保険会社から生命保険料控除の通知が届いたり、会社から年末調整の書類が届いたりしましたか?

この記事で現役銀行員のリアルな年末調整を見ていただければ、

・他の人は年末調整で何を申請しているか知りたい
・どのような控除の種類があるか知りたい

といった疑問の参考になると思います。

年末調整で会社に申請している保険料などをご紹介

私が勤務先の年末調整で申請・確認しているのは以下のものです。それぞれ順番に紹介していきます。

  • 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)
  • 地震保険料控除
  • 生命保険料控除(生命保険・個人年金保険料控除)
  • 小規模企業共済等掛金控除

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

住宅ローン控除とは

住宅ローン控除とは、住宅取得に係る住宅ローンの年末残高の合計額等を基として計算した金額を所得税額・住民税から控除するものです。
住宅ローン控除を受けられるかどうかは、その住宅ローンの契約期間が10年以上であることなどの条件がありますので、詳しくは国税庁ホームページをご覧ください。

No.1225 住宅借入金等特別控除の対象となる住宅ローン等|国税庁
年末調整の必要書類は10月に送付されてくる

年末調整に必要な”借入残高証明書”は住宅ローンを借入している金融機関から10月頃に送られてきます。
また、初年度に確定申告をして住宅ローン控除2年目の人は、10月下旬頃に税務署から”住宅借入金等特別控除申請書”が送られてきます。
それぞれ勤務先の年末調整で提出が必要になりますので大切に保管しておきましょう。

地震保険料控除

地震保険料控除とは

地震保険料控除とは、地震保険に加入し地震保険料を支払った年に受けられる控除です。

No.1145 地震保険料控除|国税庁
地震保険とは

地震保険は火災保険を契約していないと契約できない保険で、地震保険単独では契約できません。
また、保険料は建物の住所や構造、契約年数によって値段は異なりますが、どこの保険会社で契約しようとも同じに設定されています。
地震保険(火災保険)を契約したときの話はこちらの記事でも紹介しております。

関連記事火災保険は事前にハザードマップを用意してから契約の打ち合わせに挑む

生命保険料控除

拠出型企業年金保険に加入

勤務先の団体保険にある”拠出型企業年金保険”に加入しているため生命保険料控除を受けております。
拠出型企業年金保険はいわゆる積立型の保険で、民間の保険よりも損益分岐点を早期に突破することに加え、保険料控除も使えるためかなり優秀な保険商品です。
関連記事会社の団体保険には加入するべきか

生命保険料控除と個人年金保険料控除の2種類ある

拠出型企業年金保険は生命保険料控除の対象になるものと、個人年金保険料控除の対象になるものの2種類があります。
私はそのどちらにも加入しているため、ダブルで保険料控除を受けております。

給与天引きのため年末調整では必要書類なし

一般的には、給与天引きにより保険料を毎月納めている場合は、年末調整時は別途で書類を用意する必要はありません。最初から年末調整の書類に印字されていることと思います。
通常の民間保険に加入している場合は10月頃に保険会社から届く控除証明書を添付する手間が発生しますのでお忘れないように。

小規模企業共済等掛金控除

マッチング拠出

勤務先の企業型DCに掛け金を上乗せできるマッチング拠出に加入しているため、その掛け金の全額が小規模企業共済等掛金控除となります。

iDeCoやマッチング拠出については別の記事でも記載しております。

関連記事企業型DCとiDeCoの併用可否はマッチング拠出制度が関係

給与天引きのため年末調整では必要書類なし

給与天引きで掛け金が拠出されているので、年末調整時には自動的に書類に記載があり別途で書類などを用意する必要はありません。
マッチング拠出ではなくiDeCoに加入している人は、”小規模企業共済等掛金払込証明書”が10月頃に金融機関から送られてきますので忘れずに提出しましょう。