持株会に入ったほうがよいのか?
上場企業にお勤めで奨励金10%以上なら持株会に入ったほうがよいと思います。
以下、理由について解説していきます。
持株会と奨励金
持株会とは
持株会とは、会社経由で自社・親会社などの株を購入する制度のことで、購入する際は給与天引きとなり、金額は予め自分で設定した金額分が控除されて株式が購入されます。
持株会で株取引をすることにより会社側にとっても持株会をする従業員側にとっても、インサイダー取引を防止できるメリットがあります。

奨励金とは
奨励金とは持株会で毎月一定金額を拠出する際に、会社側が金額に対して数パーセント上乗せしてくれる制度のことです。
会社によってこのパーセントは様々で、金額に対してプラス5%やプラス10%が一般的だと思います。
持株会の会社倒産リスク
持株会に参加すると、万が一勤めている会社が倒産した場合、離職することに加えて積み立てた株が紙くずになるため、ダブルのリスクを負うといった意見もあります。
しかし、積み立てた株は退職時だけでなく途中でも引き出したり売却することも可能です。
それに、今の時代40年も同じ会社に在籍し続ける人は珍しいですよね。途中で転職・退職をすると持株会は個人の証券口座に移管されて自由に売買が可能になります。
奨励金10%を基準にしている理由
市場には実質利回り10%の銘柄は見つからない
奨励金10%以上だとなぜ持株会に参加したほうがよいのかというと、仮に個人で証券口座で投資をした場合、配当金や株主優待による実質利回り5%程度の株はすぐ見つかりますが、10%を超えるような銘柄は基本的にはないためです。
奨励金5%の場合は、持株会以外に上場企業の株を普通に購入する選択肢もあり
もし持株会の奨励金が10%ではなく5%だとしたら、上場しているすべての銘柄の中から利回り5%程度の株を探すのも選択肢としては考えられます。
投資の経験がないと、奨励金がある自身の勤務先の持株会しか投資の選択肢がない場合もありますが、利回り5%の銘柄は市場には、ざらに存在します。
※持株会を保有している途中でも配当金は充当されますので、実際には持株会として購入している株の配当利回りも影響してきます。