株主優待目的で吉野家の株を保有している方は多いのではないでしょうか?
この記事を読んでいただければ、
・株主優待がどのように改悪されるのか
・何株保有するのが一番利回りが高くなるのか
といったことが解決できると思います。
吉野家の株主優待が到着
8月末権利確定分の株主優待が11月に届きました
2021年8月末の権利確定分の株主優待と配当金の通知が11月9日に到着しました。
中間配当は1株あたり5円の配当でコロナ前の半分です。ただ、去年はコロナの影響をもろにうけていたので配当がなかったため、今年配当金がでてよかったです。
吉野家の株主優待
吉野家は100株以上を8月末、2月末の権利確定日に保有していると株主優待が受け取れます。
最も株主優待利回りが高い100株の保有で、吉野家グループ各店で使える優待券3,000円分がもらえます。
吉野家はもちろん、はなまるうどんや千吉、京樽(2022年6月から京樽は使えなくなります)などで使えます。
※京樽はスシローが買収し完全子会社化。
吉野家の配当利回り
2018年〜2020年まで中間と期末で10円づつ配当がされておりましたが、2021年2月期はコロナ影響により無配となってしまいました。その後、2022年2月期の中間は1株あたり5円に復活しております。
10月13日に発表された経常利益は49億1900万円(前期は50億400万円の損失)、営業利益も黒字転換しておりますので復活の兆しが見えてきております。
株主優待改悪の内容
株主優待改悪を発表
2021年10月13日に、吉野家ホールディングスが株主優待の制度を2022年2月末の株主から変更することを発表しました。
https://www.yoshinoya-holdings.com/file/20211013_benefits.pdf
今までの株主優待と今後の株主優待
今までは100株を保有するのが一番利回りが良かったのですが、変更後は200株を保有することが最も利回りがよくなります。
保有株式数 | 現行 | 変更後 |
100株〜199株 | 2月末と8月末の半期毎に 10枚の300円商品券 | 2月末と8月末の半期毎に 4枚の500円商品券 |
200株〜999株 | 2月末と8月末の半期毎に 10枚の300円商品券 | 2月末と8月末の半期毎に 10枚の500円商品券 |
1,000株〜1,999株 | 2月末と8月末の半期毎に 20枚の300円商品券 | 2月末と8月末の半期毎に 12枚の500円商品券 |
2,000株〜 | 2月末と8月末の半期毎に 40枚の300円商品券 | 2月末と8月末の半期毎に 24枚の500円商品券 |
現在の株価と株主優待を含めた実質利回り
2021年10月13日時点の株価2,080円 配当金10円(2022年2月期予想)をベースに考えると、
現行では100株保有で200,800円の投資に対して配当金が0.4%(1,000円)+株主優待2.8%(6,000円)で年間の実質利回りは3.2%となります。
株主優待が変更されると100株保有で200,800円の投資に対して配当金が0.4%(1,000円)+株主優待1.9%(4,000円)で年間の実質利回りは2.3%となります。
200株を保有すれば401,600円の投資に対して配当金が0.4%(2,000円)+株主優待2.4%(10,000円)で年間の実質利回りは2.8%になります。
現行では100株が実質利回り3.2%が最も効率がよいですが、変更後は200株で実質利回り2.8%で保有するのが最も効率がよくなります。